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一般的なコンタクトレンズとは異なり、寝ている間に特殊な形状をしたレンズを装用する事で、角膜の形を矯正する治療です。
◆ オルソケラトロジー初診の方は予約となっております。
お電話で予約の上、ご受診下さい。電話番号03-5945-8765
2時間位はかかりますので、時間に余裕を持ってご来院下さい。
近視・乱視の通常状態
角膜の近視、乱視があると、網膜の手前でピントが合います。
レンズ装用時の変化
レンズを装用する事によって、角膜の形が変化し、ピントが網膜上に移動します。
矯正後の状態
レンズを外しても、角膜が矯正されている間は網膜上でピントが合うため、裸眼で過ごせます。
身体の成長過程で、眼の奥行の長さ(眼軸長)が伸びてしまい、近視が進行します。
最近、オルソケラトロジー治療を行った子供の眼軸長の伸びが、メガネやコンタクトレンズを使用している子供より抑制されたという論文が発表されました。平岡らは5年間で約45%の近視抑制効果が認められたと報告しています。
近視の眼に対して、メガネや普通のコンタクトレンズで矯正を行うと、レンズの周辺から入ってくる光は網膜より遠くにピントが合います(遠視性 defocus)(図①)。このため、像がぼやけ、その刺激によって眼軸長が伸びやすくなり近視が進行しやすくなると言われています。
一方、オルソケラトロジー治療の場合、図②のように、周辺の光は網膜より少し手前にピントが合います。このため像のぼやけが少なく、眼軸長を伸ばす刺激が少ないため、近視の進行が抑えられるのではと考えられています。
図① メガネやコンタクトレンズの場合
図② オルソケラトロジーの場合
初年度に治療にかかる費用(税込み) | |
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適性検査・トライアル装用 | 5,000円 |
レンズ貸し出し(預り金) | 30,000円 |
目薬(1本) | 170円 |
治療継続費 | |
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専用レンズ代+検査代 処方交換・破損交換 (区分問わず1枚につき2回まで交換可能) |
130,000円(両眼) 80,000円(片眼) |
※上記の金額より預り金を差し引いてお支払いください |
その他の費用 | |
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レンズ紛失 | 35,000円/1枚 |
半年以降にかかる費用 | |
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定期検査代 | 3,000円/1回 |
レンズ作り替え 1年以降 | 35,000円/1枚 |
2~3年毎の作り替えをお勧めします。
※治療は保険の対象外、自由診療となります。
※オルソケラトロジーの費用は医療費控除の対象となります。
電話にて適応検査の予約をお取りください。
「03-5945-8765」
オルソケラトロジーの検査希望とお伝え下さい。
上記等検査を行い眼に異常がないか確認します。
※不適合の場合
メガネや多焦点コンタクトレンズをお勧めします。
保険診療と自由診療は同日にできないため希望される方は別の日にもう一度来院していただきます。
レンズ処方により
①アレルギー性結膜炎
②感染性角結膜炎:アカントアメーバ・緑膿菌感染など、頻度7.7件(10000件)
③不正乱視
④コントラスト感度の低下
痛い・赤いなどの症状のある時はすぐにオルソケラトロジーは中止して受診してください。
A角膜が比較的やわらかく、若い方に向いています。 またスポーツで身体を激しく動かしたり、 仕事柄メガネやコンタクトが日中使えない方に向いています。
A6歳位から対象とし年齢制限はありません。
Aオルソケラトロジーによる矯正効果の中心は近視ですが、強い乱視の場合視力が出にくいので不適応となります。
A個人差はありますが、裸眼0,3くらいの子供ならば、テスト装着中に1,0くらいまで見えることもあります。効果的に安定した視力を持続するには、約1週間の装着が必要です。
A個人差はありますが、一回目の装着で翌日の昼くらいまで持続します。装着時間が長くなれば、持続時間もしだいに延長します。
A一日6時間ほど装着すれば効果が現れます。睡眠時間が短い方は、安定した効果が得られるまでに時間がかかることがあります。
A明るい所ではくっきり見えますが、暗い所では電燈や信号がぼやけて見えることがあり、視力の出方には変動があります。車の運転が多い方にはお勧めできません。
A一般的には1か月程度で角膜の状態は元通りになり、他の矯正方法へ変更できます。
Aこの治療では特殊なハードコンタクトレンズを利用するため、初日はごろごろし、異物感を感じるかもしれません。ただ2日目3日目と角膜が矯正されるにつれ、この異物感は薄れていきます。この異物感で子供たちが治療をやめてしまうことはほとんどありません。正しく装着すれば翌朝には矯正効果が現れるので、見えるという感激の方が強く、異物感が気にならないようです。
Aレンズと角膜の間に空気が入った時に、違和感を感じることが多いようです。この場合、眼に問題はありませんが、矯正効果が下がることがありますので、必ずレンズを外して、もう一度装着し直してください。それでも違和感がある場合は、装用を中止して受診してください。
A眼の状態が同じであれば、左右は同じレンズになります。違う場合はそれぞれ異なるレンズになります。レンズにはデータが刻印されていますので、左右の確認は簡単です。
A基本的には夜間装着してください。
日中に装用するとトラブルが生じることがありますので、お勧めできません。
Aレンズの寿命は通常の高酸素透過性レンズと同じくらいです。2-3年程度で交換する必要があります。
A夜寝ているときに装着するので、医師の管理下のもと、比較的眼の乾きやすい方でもお使いいただけます。強度のドライアイの方にはお勧めできません。
A使い方を守らなかったり、レンズケアを怠ると、通常のコンタクトレンズと同等のトラブルが起こり得ます。問題が生じたら、無理に装用せず受診してください。
Aオルソレンズは特殊なレンズなので、指定の物を使ってください。
A強度のアレルギーがある場合は悪化することがありますので入れない方がよいです。