ゲームをたくさんしてるけど目は大丈夫?
~ゲームからこどもの目を守るために~
最近気になる子供たちの症状
・元気がない
・頭痛や肩こりする
・視力が下がった
・目をしょぼつかせている
保護者の方に伺うと「最近ゲームばかりしている」「ゲームは目に悪いですよね」「ゲームをやめるよういってください」など、まずは目に異常がないか検査させていただきます。
①調節機能の異常
近くのものを見るときには、ピントを合わせるために目の中にある毛様体筋が緊張し、水晶体が膨らみます。長時間見続けていると緊張した筋肉が戻りにくくなります。そうなると焦点があわせられなくなってぼやけて見えてきます。
通常は目を休ませることで目の機能を回復させることができますが、常に緊張状態になることで子供たちは老眼になってしまったように焦点が合いにくい状態が続くことがあります。
②視力低下
近年、近視の子供が増えていることが、世界的な問題になっています。コロナ禍になってから、外遊びせず、家でデジタル機器を見ていることが多くなったのも原因と考えられています。ゲームをするから近視になったとの証明はできませんが、因果関係は無視できないところです。
③内斜視
小さい画面に目を近づけて見続けることで内斜視が起こることがあります。夜、隠れてベットの中でゲームをやっていたりすると、画面を見る距離が近すぎるので内斜視になることもあります。
目が内側に寄ってものが二重に見えます。
④ドライアイ
スマホやゲームを続けていると瞬きの回数が減るので、目が乾きやすくなります。
⑤睡眠障害
寝る前にずっとゲームをやっていると脳が興奮状態のままになり、寝つきが悪くなります。
対処法
脳の発達に大切な時期、6歳くらいまではゲームなどは極力控えた方がいいと考えます。
一度ゲームを始めてしまうと自発的にやめることはかなり難しいと思われます。
ゲームをするときは30分に1回の休憩を入れてください。
夜寝るときは部屋にゲームを持ち込ませないことも大切です。