home > マイボーム腺機能不全の治療
瞼の裏側にはマイボーム腺という器官があり、脂質を分泌しています。マイボーム腺から分泌される脂質は涙液の蒸発を抑え、眼の潤滑油として、眼の表面を守っています。マイボーム腺機能不全とは、マイボーム腺の中で皮脂が固まり、油分が排せつされなくなって起こる病気です。なかなか治らない結膜炎やドライアイの原因として、最近注目されている疾患です。
・常に目がしょぼしょぼ、ごろごろする
・目ヤニが出ている感じがする
・目が乾く
・目が痛い
眼瞼の縁に白い分泌物がみられる(画像①)
マイボーム腺の開口部が不整になっている(画像②)
親指による圧迫でマイボーム腺から白い皮脂が出てくる(画像③)
正常な皮脂は透明ですが、マイボーム腺分泌不全の方の皮脂は白濁しています。(画像④)
マイボーム腺が詰まると、眼の表面の油層が減少します。
油層が減ると涙液の蒸発量が増加し、蒸発亢進型ドライアイとなります。
ドライアイの方の約80%はマイボーム腺機能不全が原因と言われています。
★ご自身で行う日常的な治療
★当院で行う治療
ホットアイマスクで目を温めてから、痛み止めの点眼をします。
マイボーム腺圧出セッシで瞼の縁を圧迫し、皮脂を押し出します。
古く目詰まりしていた皮脂を除去することで、新しい正常な皮脂が産生しやすくなります。(画像⑤)
定期的に行うことが大切です。
治療をご希望の方はお申し出ください。