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網膜の中心部分にある黄斑(おうはん)は網膜の中で最も解像力が高く、物を見るときに重要な役割を担っています。その大切は黄斑の組織が加齢に伴って変化をおこし、さまざまな異常をきたした状態が、加齢黄斑変性症です。
上図 正常な眼底写真
下図 正常なOCT図
上図 加齢黄斑変性の眼底写真
下図 加齢黄斑変性のOCT図
当院では加齢黄斑変性症の治療を専門とする医師による、黄斑外来を行なっています。
視野の中心がゆがんで見にくくなり、部分的にかけてみえるようになります。進行すると視力も大きく低下します。
加齢黄斑変性症には二つのタイプがあります。
脈絡膜から異常な血管(新生血管)が生えてくることによっておこるタイプです。新生血管は破れやすいため、出血したり、血液中の成分が漏れ出して、黄斑が腫れ、物を見る細胞の機能が障害されます。病状の進行が速く、急激に視力が障害されます。
網膜にできた老廃物が蓄積して、網膜の細胞が徐々に萎縮していくタイプです。病状の進行は滲出型に比べると緩やかです。
加齢黄斑変性の発症に深くかかわっている、VGEF(血管内皮増殖因子)という物質の働きを抑える薬が近年開発されました。この薬を眼に注射することで、加齢黄斑変性の原因である、新生血管の増殖を抑えることが可能となってきました。
※実際の薬の効果は個人差があります。
当院では抗VGEF薬硝子体注射を行なっております。
結膜から眼の中心の硝子体に向けて注射します。導入期には月一回注射し、これを3ヶ月繰り返します。その後は眼の状態をみながら、必要に応じて注射します。その後は、経過観察致します。
この治療法には保険が適応されます。
70歳未満の方 | (3割負担の方) 49,000円 |
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70歳以上の方 | 窓口での上限(一ヶ月分)があり 一割負担の方 14,000円 三割負担の方 44,400円以下 |
70歳未満の方 | (3割負担の方) 44,000円 |
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70歳以上の方 | 窓口での上限(一ヶ月分)があり 一割負担の方 14,000円 三割負担の方 44,400円以下 |
となります。
黄斑外来は原則として予約制です。月曜日午後(隔週)、土曜日午前(第一のみ)にて予約制で行っております。医師のスケジュール表をご確認ください。
初診の方は一度受診していただき、諸検査を受けてからの予約となります。
OCTAngiograrhyは、造影剤を用いることなく、OCT撮影するだけで網膜・脈絡膜血管内の血液の様子を可視化することのできる新しい技術です。
正常眼底網膜血管
中心静脈分枝閉塞症(血流が途絶している)