瞬きの制御不能状態を言います。瞼がぴくぴくする病気と思われがちですが、必ずしもぴくぴくしません。自由に目が開きにくく、ギューッと眼が閉じます。眼の開け閉めのスイッチが故障した状態です。
故障部位は脳にあると思われますが、MRIをしても異常が見つかりません。瞼の運動障害に加えて、いろいろな症状が出やすいため、他の病気と間違われやすいです。
眼瞼けいれん
目の周囲にボトックス毒素を少量注射して、目を閉じようとする力を弱める方法が有効です。
ボトックス注射
詳細は眼瞼けいれん治療ページをご覧ください
眼瞼けいれんと間違われやすい病気に顔面けいれんがあります。瞼や口のまわりの顔面の筋肉がぴくぴくとけいれんする病気です。ほとんどの場合、片側だけです。 飲酒やストレス、不安などで悪化します。
顔面けいれん
脳に達する血管が顔面神経を圧迫するからと考えられています。
MRAで血管の走行を調べると原因がわかることがあります。
顔がキューっと、突っ張ったゆがんだ表情になります。
脳の血管が脳幹を圧迫していることがわかる場合は手術が根本療法になります。
血管と神経の間にクッションを入れるやり方です。
手術をしない場合はボトックス毒素を注射します。
眼瞼ミオキミアも眼瞼けいれんに間違われやすいです。眼の周りの筋肉である眼輪筋が、勝手にぴくぴく虫が這うように波打って動く病気です。下まぶたにおこることがほとんどです。ぴくぴくは大体短時間で収まりますが、繰り返すことが多いです。原因はストレスや疲れ、睡眠不足と言われています。自然と収まりますので、治療の必要はありません。休息や睡眠をとると、やがて治ります。