眼瞼下垂とは?

顔を正面にむけたときに瞼が瞳孔の上まで上げられない状態を言います。先天性と後天性があります。


眼瞼下垂


原因
  1. 先天性眼瞼下垂
    生まれつき瞼が下がっている状態です。約80%が片目です。軽い場合は急いで手術する必要はありません。瞳が隠れるほど下がっている場合は弱視や斜視の原因になるので、手術を急ぎます。視力が下がっていないか、経過観察が必要です。
  2. コンタクトレンズ下垂
    長年コンタクトレンズを使用している人の中に瞼が下がってくる人がいます。毎日レンズを付けたり外す時、瞼をひっぱるために、瞼を上げる筋肉(上眼瞼挙筋)が弱るからと言われています。ソフトコンタクトレンズ使用者より、ハードコンタクトレンズ使用者に多いです。
  3. 加齢性下垂
    加齢により瞼が緩み、瞼を上げる筋肉の作用が弱くなることで起こります。
  4. 白内障などの手術による下垂
    手術後の炎症が強かったりすると、下がってくることがあります。


症状

瞼をきちんと上げることが困難になるために、ものがよく見えなくなる、視野が狭くなるようになります。無意識に前頭筋(おでこの筋肉)を使って瞼をあげようとします。そのために眉毛の位置が上がり、おでこにしわができます。それでも視野が狭い場合は正面を見るときに、あごを上げようとします。その慢性的な疲労が、頭痛や肩こりの原因になってしまうのです。



眼瞼下垂の手術

眼瞼下垂の程度が強い場合や疲れが強い場合は手術をおすすめします。



当院の眼瞼下垂手術の特徴

  1. 眼瞼手術の専門家による手術です。
  2. 炭酸ガスレーザーを用いて、出血が少なく、小さめの傷で済みます。
  3. 局所麻酔による、片眼約20分の手術です。入院はせず、通院です。



術後10日

眼瞼下垂の手術については。当院の手術、眼瞼下垂のページをご覧ください。



眼瞼下垂と似ていますが、異なる病気もあります

  1. 眼瞼皮膚弛緩症
    加齢のために上瞼の皮膚がたるんで下がってくることがあります。眼を上げる上眼瞼挙筋は働いているので、上眼瞼挙筋は縫い縮めずに、皮膚切除だけでよくなります。手術後何年か経つと、また皮膚がたるみ再発しやすいです。
  2. 眉毛下垂
    顔面神経麻痺などの神経の病気をおこしたあと、眉毛が下がってしまったために、瞼も下がることがあります。眉毛の上の皮膚を一部切り取って、縫い縮めることでなおすことができます。

眼瞼下垂よくある質問

Q目の形が気になるのですが、保険で手術が受けられますか?

A目の開きが悪いために目が見にくくなっている、視野が狭くなっている場合は、保険で手術ができます。美容的な手術をご希望の場合、保険は適応できません。

Q長くハードコンタクトレンズを入れていて眼瞼下垂になりました。コンタクトレンズをやめれば治るでしょうか?

Aハードコンタクトを入れている人は出し入れの時、瞼の上をひねり、触ることが多いので、瞼の筋肉が弱まって眼瞼下垂が起こると言われています。ソフトコンタクトレンズの方は瞼をひねることが少ないので、眼瞼下垂になる人は少ないです。
ハードレンズをやめると少し回復する人がいますが、完全に治るわけではありません。

Qどの位ハードコンタクトレンズを入れていると眼瞼下垂になりやすいですか?

A人によってまちまちです。数年でなる人もいれば、長い間入れていてもならない方もいらっしゃいます。



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包眼科クリニック外観

医院名
つつみ眼科クリニック
医師名
堤 篤子
住所
〒179-0081
東京都練馬区北町2-22-8 サンテアネックス1F
電話
03-3933-0995
休診日
木・日曜日、祝・祭
交通
池袋から東武東上線15分 東武練馬駅南口徒歩1分